2023年3月8日_エターナル「静脈認証技術で開かれるWEB3.0の世界へ」

Author
VEIN-X
Date
2023-03-08 17:12
Views
161

[BLOCKCHAIN TODAY キム・ジェミン記者] 株式会社エターナルは、指静脈生体認証方式を利用した次世代セキュリティソリューションを提供する会社です。2021年に法人を設立し、ベインエックス(Vein-X)という自社ブランドを開発し、強力なセキュリティシステムを構築しグローバルに領域を拡大している。現在のブロックチェーンハブ都市に選定された釜山市とスマートシティー構築のために協業しており、国家機関および企業にセキュリティソリューションを提供している。

◆なぜ指静脈技術なのか?

全世界的にIDパスワード流出によるサイバー犯罪はますます深刻になっており、これらを防ぐために政府レベルで生体認証方式を義務付ける傾向が広く広がっている。現在多く使われている指紋認証方式は偽変造複製の危険性があり、職業などの生活環境によって指紋がすり減ってしまい認識ができない場合や汗や異物が付着している場合、認識がよくできない不便な点がある。虹彩も高画質の写真やコンタクトレンズで身分盗用が可能だ。

このような短所を改善する技術が静脈認証技術だ。指に近赤外線を照射して血管のパターンをイメージに抽出した後、特徴点を探しデータに変換し暗号化した後、マッチング方式によって本人確認する方式だ。指静脈は偽造や複製がほぼ不可能で、すべての人がそれぞれ異なる血管パターンを持っているため、Web3.0時代の本人確認手段として最も適しているという評価を得ている。

◆指静脈技術の商用化の現況・未来の展望

エターナルの指静脈認証技術は指一本を利用する技術で、仁川空港で施行している手のひら静脈を利用する方式より、データ容量が軽くて速度が速いという長所がある。韓国インターネット振興院からKISA認証を取得し、技術力が認められ各種機関および企業から多くの関心を集めている。FIDO2を通じ、指紋ではなく指静脈でも本人確認ができるようになり、指静脈認証システムが急速に普及するものと予想している。

静脈認証技術はまだ一般的によく知られていない新技術であるが、政府機関で使用されるほど、セキュリティ性に優れているという長所がある。

1.PCセキュリティ

フィッシングやスパイウェア、ランサムウェアなどを通じたIDパスワードハッキングが多く発生しており、政府は金融界での生体認証を義務付けている。指一本で簡単にログインできる指静脈認証方式は、実質的にハッキングがほとんど不可能である。さらに指静脈認証機が取り付けられたマウスも開発中である。今やID、パスワードのない世界が開かれるのだ。

2.出入管理セキュリティ

既存の指紋認識や入館証(社員カード)は複製が可能であり、特に偽造指紋(Dummy Finger)を利用した犯罪も発生している。指静脈認証方式を使えば完璧な出入管理セキュリティおよび勤怠管理が可能になる。一般家庭も例外ではない。パスワードを使用するドアロックは隠しカメラなどを通じて犯罪に露出される可能性があるため、指静脈認証方式のスマートドアロックが代案になりうる。

3.金融セキュリティ

指静脈本人確認システムを利用すれば、共同認証書(公認認証書)やマルチ認証などの複雑な手続きが消えることになる。指の血管パターンで本人確認が可能になり、現金やカード、携帯電話がなくても指一本で決済して送金できる便利な世の中を経験することになるだろう。

4.暗号通貨(デジタル通貨)セキュリティ

暗号通貨(デジタル通貨)がハッカーらの主要ターゲットになっており、全世界の取引所や個人ウォレットのセキュリティ強化がさらに重要になった。エターナルで開発したディボルトウォレットは、ニーモニック(ウォレットを復元する際に使用する12単語もしくは24単語からなる復元パスワード)の代わりに、指の血管パターンを利用してウォレットを生成するため、ニーモニックを別途管理する必要がなく、プライベートキーを紛失する恐れがない、利便性とセキュリティを同時に備えた安全なウォレットである。

◆D.Volt Wallet:世界最高の暗号通貨ウォレット

暗号通貨を保管する方法としては、中央化取引所、ソフトウェアウォレット、ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットの大きく4つに分類できる。FTX取引所の破産後、取引所にあった多くの暗号資産が脱中央ウォレットに移動している。しかし、脱中央ウォレットもニーモニック管理の難しさ、プライベートキー紛失または流出、PINナンバー紛失など様々な問題点を抱えている。プライベートキー、ハードウェア、ニーモニック、PINナンバーの紛失時にウォレットの中の暗号資産を永久的に失うことになり、ハッキングによる盗難の危険も無視することはできない。

2024年には暗号通貨ユーザーが10億人に達するであろうと予想されているが、ハッキングや紛失などの危険がない、より安全なウォレットが必要な時だ。D.Voltウォレットは、このような市場ニーズに最も適したウォレットの一つである。

◆脱中央化時代への努力

ディボルト(D.Volt)ウォレットは脱中央自律組織(DAO)によって運営される脱中央ウォレットで、指一本の血管パターン、すなわち指静脈でウォレットを生成し、指の生体情報がプライベートキーの役割を果たす。手軽で最も安全なウォレットといえる。

DAOは既存の中央化された組織とは異なり、ブロックチェーン上でスマートコントラストによって分散保存方式で運営されるため、不正腐敗やオーナーリスクがなく偽造変造が不可能であるという長所がある。DAOは水平的構造、収益の公平な分配、透明性などで新しい組織形態で注目されており、誰でもDAOに参加できる。



BWB 2022から寄せられた関心

サイバーセキュリティと生体認証方式に対する関心が高まり、BWB 2022イベントへ参加した会社の中で、特にエターナルに多くの関心が集中した。株式会社エターナルは釜山広域市とグローバルデジタル金融ハブ都市の造成のための業務協約を進め、指静脈技術を通じて釜山をスマート都市を越えセキュリティ都市に跳躍させる計画だ。指静脈技術を通じて地域経済の活性化が行われ、付加価値を創出できる未来都市を期待している。

◆グローバルパートナーシップの強化

グローバルセキュリティ監査会社「サーティク(CertiK)」とのMOU締結は、WEB3.0生態系の拡張を期待している人々に嬉しいニュースとなった。指静脈認証技術をフロントエンドセキュリティ(Front-end security)に活用し、WEB3.0フラットフォーム、DeFi、メタバースなど多様なブロックチェーン生態系のセキュリティがさらに強化されるであろうと期待を集めている。

記事:https://blog.naver.com/blockchaintoday/223038450919